
「今日も行きたくない…」
毎朝そう言われると、仕事の時間も迫っているし、どう対応すればいいのか分からなくなりますよね。
登園渋りは、多くの保護者が経験する悩みです。「うちの子だけ?」「このまま続いたらどうしよう」と不安になる方も少なくありません。
この記事では、保育士の立場から登園渋りの原因と、朝すぐに使える対処法をQ&A形式でお伝えします。
登園渋りはなぜ起きるの?原因別に解説
登園渋りには、はっきりとした理由がある場合と、子ども自身もうまく言葉にできない場合があります。まずよくある原因を確認しておきましょう。
| 原因 | こんなサインが出やすい |
|---|---|
| 新しい環境への不安 | 入園・進級・クラス替え直後に多い |
| 親と離れる不安(分離不安) | 「ママいなくなる?」と繰り返す |
| 友だち関係のトラブル | 特定の名前を出して嫌がる |
| 体調不良・睡眠不足 | 朝だけ腹痛・頭痛を訴える |
| 家庭での変化 | 引っ越し・兄弟誕生・家族の変化後に増える |
「なんとなく行きたくない」という場合も多く、原因が一つとは限りません。「うちの子はどれだろう?」と参考にしてみてください。
保育士が答える|登園渋りQ&A
Q1. 毎朝泣いて離れません。無理に預けていいですか?
A. 大丈夫です。泣いていても、切り替えられる子がほとんどです。
「泣いているまま預けるのはかわいそう」と感じる方は多いですが、保育士から見ると、ほとんどの子は親が見えなくなった後5〜10分で落ち着いています。
むしろ長引くのは、親がなかなか離れられずにいる場合が多いです。「行ってくるね、迎えに来るよ」と短く伝えて、明るく離れるのが一番の近道です。
Q2. 「お腹が痛い」と言って休みたがります。仮病ですか?
A. 仮病ではなく、不安がお腹に出ているケースが多いです。
子どもは感情を言葉にできないため、不安やストレスが身体症状として出ることがあります。「嘘をついている」と受け取らず、まず「そっか、痛いんだね」と気持ちを受け止めてあげてください。
ただし、熱や嘔吐など明らかな症状がある場合は無理をさせないようにしましょう。
Q3. 「行きたくない」と言われたとき、なんて答えればいいですか?
A. まず「そうだね」と共感してから、短く切り替えましょう。
| NGな声かけ | 理由 | OKな声かけ |
|---|---|---|
| 「みんな行ってるよ」 | 比べられると余計に辛くなる | 「行きたくない気持ち、分かるよ」 |
| 「そんなこと言わないの」 | 気持ちを否定すると不安が増す | 「そっか、今日は気分じゃないんだね」 |
| 「なんで行きたくないの?」 | 理由を問い詰めると追い詰める | 「〇〇ちゃんに会えるよ、行こっか」 |
| 「早くして!」 | 焦りが子どもに伝わり悪化する | 「ゆっくりでいいよ、一緒に行こう」 |
「共感してから短く切り替える」がポイントです。長々と話し合うより、さっと次の行動に移る方が子どもは楽になります。
Q4. いつまで続きますか?
A. 多くの場合、1〜2週間〜1か月程度で落ち着きます。
入園直後や環境の変化後は特に出やすいですが、子どもが新しい環境に慣れるにつれて自然と落ち着いていきます。
ただし、3か月以上続く・体調不良が頻繁・極端に食欲が落ちているなどのサインがある場合は、担任保育士に相談することをおすすめします。
Q5. 保育士に相談していいですか?どのタイミングで?
A. 気になった時点で、遠慮なく相談してください。
「大したことじゃないかも」と思って抱え込む保護者の方が多いですが、早めに相談した方が対応が早くできます。
登園時に一言「最近朝渋ることが多くて…」と伝えるだけで、保育士は園での様子を意識して見てくれるようになります。連絡帳に書いていただいても構いません。
朝のルーティンで渋りを減らす工夫
登園渋りは「朝の準備の仕方」で変わることもあります。すぐ試せる工夫をまとめました。
| 工夫 | 効果 |
|---|---|
| 前日の夜に「明日何して遊ぶ?」と話す | 園への期待感を朝に持ち越せる |
| お気に入りのものを持たせる(ハンカチ・小さなおもちゃ等) | 「お守り」として安心感になる |
| 「〇時に迎えに来るよ」と具体的に伝える | 「ちゃんと帰れる」という見通しが持てる |
| お別れの儀式を作る(ハイタッチ・ぎゅっとして終わりにする等) | 「ここで終わり」という区切りになる |
| ダラダラ見送りをやめ、明るく短く別れる | 親の不安が子に伝わりにくくなる |
全部やる必要はありません。「これ試してみよう」と思えるものを1つだけ選んで始めてみてください。
まとめ|登園渋りは「一緒に乗り越える」もの
登園渋りは、子どもが成長する過程でよく起きることです。「どうして行けないの」と焦らず、まずは気持ちに寄り添うことが一番の近道です。
それでも不安な時は、保育士に相談してみてください。園での様子と家庭での様子を合わせて見ることで、一緒に対応策を考えることができます。
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