
「できた」より、
「やってみたい」を大切に。
保育園で過ごす毎日は、「お勉強」を早く進めるためだけの時間ではありません。気持ちを整えること、人とつながること、うまくいかなくてもまたやってみること――そんな力が、これからの学びや生活を支える土台になると私たちは考えています。
こうした力は、テストの点数のように目に見えるものではありませんが、子どもの毎日を支える大切な「心の力」です。難しい言葉よりも、まずは園の関わりや子どもたちの表情から、雰囲気を感じていただけたらうれしいです。
このページの内容
「心の力」とは?
「心の力」は、テストの点では見えにくいけれど、毎日の生活の中で少しずつ育っていく、目に見えにくい大切な力のことです。たとえば次のような力が含まれます。
- 自分でやってみようとする力(意欲)
- うまくいかなくても気持ちを立て直す力
- 気持ちを落ち着かせたり、切り替えたりする力
- 人とうまく関わる力(協調性)
- 最後までやり抜こうとする力(ねばり強さ)
- 好奇心・探究心、自分を大切に思える気持ち
たとえば、「もう一回やってみる」、「助けて」って言える、「ごめんね」って仲直りできる――こういう姿も、大切な”心の力”です。

園の毎日が大切な理由
幼児期は、遊びや人との関わりの中で「うれしい」「くやしい」「どうしたらいい?」を何度も経験します。そんな小さな体験の積み重ねが、心の土台(根っこ)を育てていくと私たちは考えています。
たとえば、こんな経験の中で育っていきます。
- お友だちとぶつかってしまう
- 仲直りする
- みんなでルールを決める
- 協力して「できた!」を味わう
心の土台が育ってくると、気持ちが安定しやすくなり、結果としてその後の学びや生活にもつながっていきます。将来の学びはもちろん、人との関係や心と身体の健康にも、じんわりとつながっていく力だと言われています。
園が大切にしている関わり方
園では、日々の保育の中で次のような関わり方を大切にしています。ご家庭でも、できるところからヒントにしていただけたらうれしいです。
- 「自分でできた」を積み重ねる:先回りしすぎず、うまくいった結果よりも「やってみた」過程を大切にします。
- 失敗から立て直す経験を守る:すぐに答えを出すより、「次どうしたい?」を一緒に考える時間をつくります。
- 気持ちを言葉にする練習:「怒ってるんだね」「悔しかったんだね」など、気持ちを否定せずに受けとめます。
- 仲間関係の中で育つ力を大切にする:役割や共同作業、時にはトラブルも、学びにつながる経験として支えます。
- 好奇心と探究心を守る:「なんでだろう?」を急いで答えず、試したり確かめたりできる環境を整えます。
- 遊びは”学び”そのもの:ただ管理するのではなく、遊びが深まるように見守り、必要なときにそっと支えます。


(参考)幼児期の体験と将来のつながりについて、もう少し知りたい方へ
幼児期の体験がその後の人生の土台になりやすいことは、海外の長期的な研究でも示されています。園が大切にしている「意欲」「ねばり強さ」「感情の調整」「人と関わる力」といった”心の力”は、幼児期にこそ育ちやすい力だと言われています。
